弓のサンディエゴ通信

オランダ時代とクリスマス

皆様、こんにちは!

月日の過ぎるのが早いことっ!!もう12月ですね。

当地サンデイエゴは日中70度、夜分は51度に急転直下のお天気です。

相変わらずコロナ禍で、自宅止めでも絵の仕事をしているとアッという間に一日が過ぎてしまいます。

早寝早起きして自宅で仕事するのも2年目。

まず米国のトップニュースをお伝えしましょう。

南アフリカから約600人をのせた飛行機がオランダ空港に到着した中で、61人がコロナ患者と判明し、そのうちの14人が新型オミクロンヴァリアントにかかっていることを明らかにした。(11/30日 ワシントンポスト紙)

1980年代に、わたくしは7歳の息子と、オランダに4年住みました。

オランダは、冬は寒く、夏が短い。厳冬の冬はとてもじゃないけど野外制作は無理!

それであちこちのカフェーでオーナーの許可を得て、室内風景を描いていました。やはりヴァンゴッホやモンドリアンを生んだ国だけに、文化に富み、わたくしのような名もない画家をいつも歓待してくださった。

ある日「カフェーコーソ」という古くて大きなカフェーが気に入って描くことにし、その主人は大喜びして中に招いてくださいました。

絵が完成するまで毎日通う画家に、お客もカフェーオーナーもワインやコーヒーのサービスまでしてくださるけど、おいしいオランダコーヒーのみを「ダンク ウェル!」とありがたくいただく。じゃないとお酒のめないわたくしは酔っぱらって絵の制作どころではなくなるからです。

常連さんたちは張り切って毎日カフェーコーソにやってくる。そのうちオーナーに「買え、買え~」と騒ぎだす。皆お酒がはいっているから上機嫌なのだ。オーナーは困り顔。そのうち横長の大サイズ(24×36インチ)で描いている画家のわたくしのところにソットきて囁く。

「もうちょっと小さいサイズを描いてくださいませんか?」

画家は困った。なぜなら、広いカフェー内の人々や奥にあるビリヤード2脚で遊んでいるお客もいれると小さいキャンバスではゴチャゴチャして無理。

ところでオランダの冬は厳寒だけど、春は天国です。牧場で牛たちがモーモーとないて、草を食べたり、寝っ転がっている。そのうち枠の外で描いているわたくしのところにみんなやってくる。牛はみな興味津々の人たち(?)でわたくしにむかってでっかい顔をくずして「モ~!モ~!」と鳴く。でっかいずうたいでも、とても人懐っこいです。

大型カフェーコーソの絵は、その後ノルウェーのアート愛好家ヒルスタッド氏が購入され、数年後にはご夫妻の招待で、オスロとバーゲンの町に3週間余滞在して、そこで依頼画を4点描きました。

どこの国に行っても人々はおおらかで大変やさしい。 わたくしはしみじみ野外画家になってよかったな~と思います。

2021年はもうすぐ終わり、来月は新年2022ですね!

コロナ禍にめげず、楽しいことをみつけましょう。

来年が良い年になりますように、セ~ノ~、ちゃちゃちゃ!!

みなさん、どうぞ希望と明るい光に向かって新年をおむかえください。

油絵: 「カフェーコーソ」24インチ×36インチ

1980年代にわたくしが住んでいたオランダのアントーベン市内にあったカフェー。

     現在はなくなっていました。あ~、描いといてよかった!

今日のランチ: マッシュルームパスタと黄色ズッキーニにクランベリージュース

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